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オリベル・トーレス ~スペインの大空翼 シャビを越える天才~

第十三回
オリベル・トーレス・ムニョス
1994/11/10 スペイン
178cm 68kg
アトレティコ・マドリード所属
オリベル・トーレス.png

ついに、この選手を紹介する回となった。
筆者ぱうえる州知事が最も注目する若手選手オリベル・トーレスだ。
他の海外選手もそうだが、wiki編集等も行なっている筆者が、
これから加筆するのが最も楽しみな選手である。
絶対に覚えておいて損はない上、
名前も覚えやすいので是非チェックして頂きたい。

このオリベル・トーレス。
生まれはスペイン南部の歴史情緒溢れる街、カセレス。
古くからの景観を残した美しい街並みは、
欧州有数の映画撮影スポットとしても有名だ。

↑本当に素晴らしい街だ。

オリベル・トーレスは、
生まれた当初は「ウーゴ」と名付けられる予定だった。
しかしオリベルの兄が、
スペイン版「キャプテン翼」(=オリベル・イ・ベンジ/オリベルは翼という意味)
が大好きであったため、主人公オリベル・アトムからとって、
名前はオリベルがいいと譲らなかった為、
オリベルと名付けられる。
しかし、これほどこの名前が似合うサッカー選手は他に居ないだろう。

兄と共にサッカーを始めたオリベルは、
幼少期から非凡な才能の片鱗を見せる。
普通の子供はうつむいてドリブルをすることが多いが、
オリベルは早い段階から顔を上げてドリブルをし、
またキックの正確性も凄まじいものを持っていたのだ。

そして彼はアトレティコ・マドリードのユースチームに入り、
2009年に2部Bのカテゴリへ16歳で昇格する。
そこでも彼はレギュラーとして先輩選手の誰よりも、
そして他クラブのどの選手よりも輝きを放ち、
U-16、U-18、U-19といったスペインの年代別代表のほぼ全てに招集される
圧巻だったのはU-19のUEFA欧州選手権である。
なんと若干17歳で飛び級中の飛び級でスペイン代表を牽引し、
異次元のプレーを披露しまくった。

そして大車輪の活躍で、
なんと自国スペインを優勝に導いてしまった。

周囲の度肝を抜いたのは勿論のこと、
アトレティコ・マドリードにとってもまさに光明を見出した瞬間だった。

2011年当時、クラブの心臓と呼べる選手は、
チーム内得点王の「エース」ファルカオと、
レンタルでヴォルフスブルクから加入していたブラジル代表のジエゴだった。
(直前にアグエロ、フォルラン、デ・ヘアといった選手は放出してしまっていた)
そのジエゴはレンタルではなく多額の年俸のままアトレティコが買取ると思われていた。
ところがクラブ側の決定は「NO」だった。
理由は察しの通り、オリベルトーレスの存在があったからだ。


ジエゴはドイツに戻り、
指揮官は17歳の少年をすぐさまトップチームに引き上げた。
スペインでは外国人枠(EU枠外)の存在がまだ残っている為、
自国の新星はクラブにとっても有難い存在だった。

その後オリベルトーレスは怪我の回避や、
過剰な他クラブの引き抜きを避ける為、
アトレティコB(2部)を主戦場とし育成されるが、
彼が控えめにプレーしても、
ポテンシャルの違いは火を見るより明らかだった。
(格下との試合ではトップチーム登録もされ、
1部でプレーする為の準備を、現在も着々と進めている)

さて、オリベル・トーレスという選手の特徴は、
何と言ってもその並外れた技術力視野の広さ
そしてダイナミックな展開力だ。
時に「オリベルは上空からピッチを把握しているのか」と思える視野を持つ。
同じような能力に特化した選手に、
スペインが誇る世界最高の司令塔シャビがいる。
オリベルはまさに、10代にしてそのシャビと比肩する能力を持っていると言われる。
試合中のパス成功率はほぼ全ての試合で90%以上を記録し、
その1本1本も攻撃を構築していく上で、実に効果的なものが多い。

また、そのバリエーションも豊富で、
グラウンダーでの強いパス
フライでの柔らかいパス
バックスピンがかかりスペースに落ちてGKから離れていくパス
カーブがかかり軌道が読まれにくいパス
といったように自由自在に蹴り分ける事が出来る。
多彩なパスを供給できるオリベルは、U-19スペイン代表のように、
優れた基本技術を持った選手達の中でプレーすると最も活きてくるのだ。
(トラップ技術がないとまともに受ける事は困難な為)
また、パスを出した後のオフ・ザ・ボールの動きもため息が出る程素晴らしい。
パスを出すまでは敵を引きつけて引きつけて、
パスを出した後は敵の背後を取ってマークを外し、観るものを惹き付ける。
そしてフリーでまたボールを受け、決定的なパスを供給するのだ。
まったくもって・・・・エレガント過ぎて頭がおかしくなりそうだ

オリベルを経由することによって、
また彼がピッチ上にいることによって、
ピッチ上のどこにいてもパスが来る「意識」がチームに芽生える。
そうすることで、フィールドをワイドに使う事が出来、
最も相手が的を絞りにくい戦い方が出来る。
そしてスペースも生まれやすく、
結果的に存在しているだけでアドバンテージを得る事が可能になるのも素晴らしい。

また、司令塔としてだけでなく、彼はドリブルも凄い。
類まれな足元のテクニックで、
ボールをするすると隠してしまい、相手を蝶のように交わしてしまう。
余計なシザーズやトリックこそ(出来るが)しないのは、
常に効果的なプレーを心掛けているからに他ならない。
あくまでドリブルの為のドリブルではなく、
次のプレーを確実なものにするためのドリブルなのだ。
勿論、キープするだけではなく、しっかりと相手を交わしている、
正真正銘のドリブルだ。

しかし彼にもウィークポイントがある。
フィジカル経験だ。

経験は今後クラブや代表で修練を積んでいけば問題ないだろう。

フィジカルは今後怪我をしない、という意味でも克服すべき急務である。
特に体幹と下半身はまだ一線級とは言えない。
もし仮に、当たりの激しいプレミアに行った暁には、
ハードタックルによってまたたく間に潰されてしまいかねない。
オリベルファンとしてはそういった場面を想像するだけで、
背筋が凍る気分になってしまう。

いくつかの課題は明確になっているが、
本人も乗り越えるべき壁として既に認識はしているだろう。
彼には無限の可能性がある。
スペインの大空翼が世界最高のプレーヤーとして躍動する日を心待ちにしよう。


■オリベル・トーレス
スピード      |★★★★★★★★☆☆ 8
持久力      |★★★★★★★★☆☆ 8
フィジカル   |★★★★★★☆☆☆☆ 6
得点力     |★★★★★★★★☆☆ 8
突破力     |★★★★★★★★☆☆ 8
守備力     |★★★★★★★★☆☆ 8
メンタル    |★★★★★★★☆☆☆ 7
※ポテンシャル |★★★★★★★★★★ 10
伸びしろ     |★★★★★★★★★★ 10

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