マルキーニョス ～玄人好みのインテリ派CB～

第十二回
マルキーニョス
（本名 マルコス・アオアス・コレア　愛称「マルコス」※)
1994/5/14　ブラジル
180cm　79kg
ASローマ所属

※ローマではマルキーニョスと呼ばれる選手が既にいたため、
彼は「マルコス」と本名で呼ばれている。



第12回のピックアップ選手は18歳のこのブラジル人CBだ。
一昨年(2011年）のU-17の国際大会で、
日本が2-3でブラジルに惜敗した試合で記憶に残っている方も多いだろう。
最近ではバルセロナ等が興味を示している事でも話題の選手である。
（ただし、バルセルナの第一候補はドルトムントのフンメルスであるとされる）

2002年からコリンチャンスのユースチームに所属し、
同クラブのカテゴリでしっかりと下積みを重ね、
2011年からトップチームに昇格。
2012年にはコリンチャンスのコパ・リベルタドーレス初優勝に貢献した。

2011年の南米ユース選手権ではブラジルのキャプテンとしてプレーし、優勝に貢献。
なんと18歳ながらロンドンオリンピック(23歳以下）のリザーブメンバーにも登録された。

その活躍が欧州スカウトの目に留まり、
2012年8月21に移籍金150万ユーロで、
セリエAのASローマにレンタル移籍。
2012年9月16日のボローニャ戦で途中出場し、
セリエAデビューを果たした。

10月7日のアタランタ戦で初先発しクリーンシートでの勝利に貢献した。
彼の高い将来性を理解したクラブは、
その年のうちに4年という(2017年までの）長期契約を結ばせ、
マルキーニョスはローマへの完全移籍を果たす。


選手としての特徴を紐解いていこう。
CBとして特段身長が高い訳ではないが、
彼の最大の持ち味は「危機管理能力」と「抜群のボディバランス」にある。
相手の攻撃陣にとって「いて欲しくない」ポジションに常に彼は陣取り、
味方が交わされた後の「最後の砦」として身を挺してその危機を救う。
自分より身長の高いFWとの競り合いにも
全力で立ち向かっていき、
体全体を投げ出してボールを弾くプレーも見られる。


ブラジル人らしい靭やかな筋肉を持ち、
相手のスルーパスやルーズボールに対しての競争に強い。
天性の反射神経によって1歩あるいは2歩、
相手より先にボールに触り、
事無きを得る事が出来るのだ。
どうしても相手より遅れてしまいそうな場合の状況判断も秀逸で、
ファウルにならない「ボールへのスライディングタックル」で、
笛を吹かれる事なくマイボールにする。
これらも、彼の忍者のような身のこなしが成せる業だ。


また、彼はキャプテンシーに溢れているのも特徴だ。
マルキーニョスは、彼が所属したコリンチャンスの下部組織時代から、
そのカテゴリ毎にほとんどのチームでキャプテンを任されてきた。
和を重んじ、決して感情的にならず冷静沈着、
実に頼れるナイスガイなのだ。
試合中は率先して声を出し、
押し込まれる場面では、
敢えて大きなジェスチャーを交えて味方を鼓舞する姿は、
まさにミスターキャプテンである。
こういった姿から、「ローマのプジョル」と評される。

数年後、ブラジル代表でも強烈なパーソナリティを束ねる存在になり得る人物だ。
要チェックだ。

■マルキーニョス
スピード　　　 |★★★★★★★★☆☆　８
持久力　　　　 |★★★★★★★★☆☆　８
フィジカル　　 |★★★★★★★☆☆☆　７
得点力　　　　 |★★★★★☆☆☆☆☆　５
突破力　　　　 |★★★★☆☆☆☆☆☆　４
守備力　　　　 |★★★★★★★★☆☆　８
メンタル　　　　 |★★★★★★★★★☆　９
ポテンシャル|★★★★★★★★☆☆　８
伸びしろ　　　　|★★★★★★★★★☆　９

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タグ：CB ブラジル ローマ マルコス マルキーニョス キャプテン 若手

コメント 1

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