フェリペ・アンデルソン ~王国が誇る万能アタッカー~
第三十二回
フェリペ・アンデルソン・ペレイラ・ゴメス
1993/4/15 ブラジル
178cm 66kg
ラツィオSS所属
第三十二回の紹介選手は王国ブラジルのフェリペ・アンデルソン。
U-20の試合やサントスの活躍等を見て、
「密かにお気に入りだった」
という人もいるだろう。
ネイマールやガンソのブレイクが話題先行しているが、
ポテンシャルや完成度で言ったら決してアンデルソンも引けをとらない。
筆者は2013-14シーズン、
イタリアセリエAで最もブレイクする選手だと思っている。
母国ブラジルでは、
7歳のときに14°CPMINDに在籍し、
フェデラルFCに移籍し、13歳までプレーした。
SCRガミンハ、アストラルFC、コリチーバといったクラブを経て、
14歳でサントスFCの下部組織に入団した。
当時は「うまいブラジルの子」の一人だったが、
サントスに入団してレベルの高い環境に身を置くと、
みるみる大器の片鱗を見せ始めた。
持ち前の視野の広さ、抜群のボールコントロール。
左右両足から繰り出される思い切りの良いミドル、
そして圧倒的な駆け引きのうまさ。
全ての能力が、高い次元で安定し、
ただでさえレベルの高いブラジルで、
「違いを感じられる選手」と評された。
若手の有望株が名を連ねるU-17にも当然招集され、
ネイマールらと共に大車輪の活躍を見せる。
特に、個々の能力に任せてゴリ押しだった
それまでのスタイルを脱却し、
ブラジルに欠けていた「連動性のある攻撃」
これを披露していたのには、世界も驚いた。
その中核を担っていたのが、間違いなく彼やガンソだった。
クラブでは、ブラジルの強豪サントスでこれまでにリーグ戦61試合に出場。
7ゴールを挙げたほか、
サントスが優勝した2011年のコパ・リベルタドーレスにも出場している。
近年では替えの利かない中心人物としてチームを牽引していた。
↑全てがゴラッソ。両利きでこんなキャノン砲を持った選手は世界的に見ても数える程しかいない。 振り向きざま、浮いたボールであろうがお構いなしにゴールネットに突き刺すスナイパーだ。
そんな彼を欧州サッカーが黙っていなかった。
同じサントスからネイマール獲得に動くメガクラブをよそに、
各国のビッグクラブ達はなるべくライバルに悟られないように、
まさに虎視眈々といった移籍交渉を、
彼の代理人とサントスに対して行なっていた。
そしてアンデルソンの獲得に一歩リードしたのが、
ローマを拠点にする古豪ラツィオだ。
ラツィオは2013年1月、冬の市場で移籍合意直前まで話を進めたが、決裂。
その後も熱烈なラブコールを送り続け、
半年後の今月(7月)8日に、全面合意に至り移籍が実現した。
契約期間は、ラツィオの期待感を大きく感じられる5年。
そしてこの契約に伴い、ラツィオがサントス側に支払う移籍金は、
800万ユーロ(約10億円)と報じられている。
(実際には公表されていない)
昨季コッパ・イタリアで優勝したラツィオは、
今季のUEFAヨーロッパリーグにグループステージから出場する。
そしてグループ分けを決める組み合わせ抽選会は8月29日にモナコで実施される。
アンデルソンという選手について、
彼の特長はなんといっても多彩な攻撃のバリエーションだ。
非常に優れた攻撃能力に加え、彼自身のアジリティーも非凡で、
時に個の切れ味で敵陣深くまで切り込んで相手を翻弄させる。
常にサッカーと共に生きてきたブラジル人の、
足に吸い付くようなドリブルや、撃てば枠に飛ぶ強烈なミドル、
高い基本的運動能力に加え、
名門で培った相手との駆け引きといった能力も素晴らしい。
攻撃に関するセンスや能力値は高い次元でまとまっており、
どんな場面でも常にハイパフォーマンスを期待出来る選手だ。
彼の弱点らしい弱点は見当たらないが、
守備に関しては際立って特筆に値するとは言いがたい。
勿論不得手というわけではなく、積極的な守備が必要とされる場面では、
惜しみなく走ってボールを追う場面も世代別ブラジル代表等ではよく見られる。
しかし彼が守備に動くと、攻撃に転じた時の抜群のポジショニングに、
ほんの少しズレが生じるのが勿体無い。
視野の広い彼は、なるべくフィールドの中央で、
しかも前を向いてプレーをさせて欲しいと思う。
彼に最高の仕事をさせるためには、
周りの選手による、守備でのサポートも不可欠なのだ。
さて、2013-14シーズンが開幕が待ち遠しい訳だが、
筆者は彼のブレイクはほぼ確信している。
サントス時代から能力の高さは既に実証済みだし、
彼のプレースタイルがイタリアで馴染まない訳がないと思っている。
あとはどれだけのインパクトを残せるか、結果も含めて。
本当にブラジルという国はサッカーファンを飽きさせる術を知らない国だ。
■フェリペ・アンデルソン
スピード |★★★★★★★★☆☆ 8
持久力 |★★★★★★★★☆☆ 8
フィジカル |★★★★★★★★☆☆ 8
得点力 |★★★★★★★★★☆ 9
突破力 |★★★★★★★★★★ 10
守備力 |★★★★★★★☆☆☆ 7
創造性 |★★★★★★★★★★ 10
メンタル |★★★★★★★☆☆☆ 7
※ポテンシャル |★★★★★★★★★★ 10
伸びしろ |★★★★★★★★★★ 10
おかげ様でフトラバがランキングで躍進中!
今後共ぽちっとお願いします♪
↓↓↓
海外サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村
フェリペ・アンデルソン・ペレイラ・ゴメス
1993/4/15 ブラジル
178cm 66kg
ラツィオSS所属
第三十二回の紹介選手は王国ブラジルのフェリペ・アンデルソン。
U-20の試合やサントスの活躍等を見て、
「密かにお気に入りだった」
という人もいるだろう。
ネイマールやガンソのブレイクが話題先行しているが、
ポテンシャルや完成度で言ったら決してアンデルソンも引けをとらない。
筆者は2013-14シーズン、
イタリアセリエAで最もブレイクする選手だと思っている。
母国ブラジルでは、
7歳のときに14°CPMINDに在籍し、
フェデラルFCに移籍し、13歳までプレーした。
SCRガミンハ、アストラルFC、コリチーバといったクラブを経て、
14歳でサントスFCの下部組織に入団した。
当時は「うまいブラジルの子」の一人だったが、
サントスに入団してレベルの高い環境に身を置くと、
みるみる大器の片鱗を見せ始めた。
持ち前の視野の広さ、抜群のボールコントロール。
左右両足から繰り出される思い切りの良いミドル、
そして圧倒的な駆け引きのうまさ。
全ての能力が、高い次元で安定し、
ただでさえレベルの高いブラジルで、
「違いを感じられる選手」と評された。
若手の有望株が名を連ねるU-17にも当然招集され、
ネイマールらと共に大車輪の活躍を見せる。
特に、個々の能力に任せてゴリ押しだった
それまでのスタイルを脱却し、
ブラジルに欠けていた「連動性のある攻撃」
これを披露していたのには、世界も驚いた。
その中核を担っていたのが、間違いなく彼やガンソだった。
クラブでは、ブラジルの強豪サントスでこれまでにリーグ戦61試合に出場。
7ゴールを挙げたほか、
サントスが優勝した2011年のコパ・リベルタドーレスにも出場している。
近年では替えの利かない中心人物としてチームを牽引していた。
↑全てがゴラッソ。両利きでこんなキャノン砲を持った選手は世界的に見ても数える程しかいない。 振り向きざま、浮いたボールであろうがお構いなしにゴールネットに突き刺すスナイパーだ。
そんな彼を欧州サッカーが黙っていなかった。
同じサントスからネイマール獲得に動くメガクラブをよそに、
各国のビッグクラブ達はなるべくライバルに悟られないように、
まさに虎視眈々といった移籍交渉を、
彼の代理人とサントスに対して行なっていた。
そしてアンデルソンの獲得に一歩リードしたのが、
ローマを拠点にする古豪ラツィオだ。
ラツィオは2013年1月、冬の市場で移籍合意直前まで話を進めたが、決裂。
その後も熱烈なラブコールを送り続け、
半年後の今月(7月)8日に、全面合意に至り移籍が実現した。
契約期間は、ラツィオの期待感を大きく感じられる5年。
そしてこの契約に伴い、ラツィオがサントス側に支払う移籍金は、
800万ユーロ(約10億円)と報じられている。
(実際には公表されていない)
昨季コッパ・イタリアで優勝したラツィオは、
今季のUEFAヨーロッパリーグにグループステージから出場する。
そしてグループ分けを決める組み合わせ抽選会は8月29日にモナコで実施される。
アンデルソンという選手について、
彼の特長はなんといっても多彩な攻撃のバリエーションだ。
非常に優れた攻撃能力に加え、彼自身のアジリティーも非凡で、
時に個の切れ味で敵陣深くまで切り込んで相手を翻弄させる。
常にサッカーと共に生きてきたブラジル人の、
足に吸い付くようなドリブルや、撃てば枠に飛ぶ強烈なミドル、
高い基本的運動能力に加え、
名門で培った相手との駆け引きといった能力も素晴らしい。
攻撃に関するセンスや能力値は高い次元でまとまっており、
どんな場面でも常にハイパフォーマンスを期待出来る選手だ。
彼の弱点らしい弱点は見当たらないが、
守備に関しては際立って特筆に値するとは言いがたい。
勿論不得手というわけではなく、積極的な守備が必要とされる場面では、
惜しみなく走ってボールを追う場面も世代別ブラジル代表等ではよく見られる。
しかし彼が守備に動くと、攻撃に転じた時の抜群のポジショニングに、
ほんの少しズレが生じるのが勿体無い。
視野の広い彼は、なるべくフィールドの中央で、
しかも前を向いてプレーをさせて欲しいと思う。
彼に最高の仕事をさせるためには、
周りの選手による、守備でのサポートも不可欠なのだ。
さて、2013-14シーズンが開幕が待ち遠しい訳だが、
筆者は彼のブレイクはほぼ確信している。
サントス時代から能力の高さは既に実証済みだし、
彼のプレースタイルがイタリアで馴染まない訳がないと思っている。
あとはどれだけのインパクトを残せるか、結果も含めて。
本当にブラジルという国はサッカーファンを飽きさせる術を知らない国だ。
■フェリペ・アンデルソン
スピード |★★★★★★★★☆☆ 8
持久力 |★★★★★★★★☆☆ 8
フィジカル |★★★★★★★★☆☆ 8
得点力 |★★★★★★★★★☆ 9
突破力 |★★★★★★★★★★ 10
守備力 |★★★★★★★☆☆☆ 7
創造性 |★★★★★★★★★★ 10
メンタル |★★★★★★★☆☆☆ 7
※ポテンシャル |★★★★★★★★★★ 10
伸びしろ |★★★★★★★★★★ 10
おかげ様でフトラバがランキングで躍進中!
今後共ぽちっとお願いします♪
↓↓↓
海外サッカー ブログランキングへ
にほんブログ村
何気に検索してたら、ここにたどり着きました(^ ^)
2011年にサントスが来日した時にフェリペアンデルソンにサインしてもらったんです。すごくいい人でした!当時はネイマールやガンソが注目されていたので、正直 誰だろう…ぐらいに思っていたんですが、ラツィオでこれからガンガン活躍してほしいですー!!
by バナナ (2013-10-08 23:01)
予想的中おめでとう。 来年はネイマール超えるかもね。
by ふ (2015-04-05 11:47)