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ガレス・ベイル ~1000%歴史に名を残すフットボーラー~

第十七回
ガレス・ベイル
1989/7/16 ウェールズ(代表キャップ41試合・11得点)
186cm 81kg
トッテナム・ホットスパーFC所属
受賞歴・・多数
ガレス・ベイル.png

改めて一つ、感謝したい。
ベイルと同じこの時代に生きている事に、母よ神よ、ありがとう。


今回紹介するのはスパーズの天才、ガレス・ベイルだ。
もう説明は不要だろう。
正真正銘の、真のワールドクラスだ
もしかしたらワールドクラスを遥かに凌駕している存在といっても過言ではない。
プレミアリーグに属する名だたる名手達も、
このベイルの前では霞んで見える。
フットボールの神がメッシやクリスティアーノ・ロナウド、そしてこのベイルに、 同時に降り立って現人神として存在している、そう理解した方が話は早い気がする。

ガレス・ベイルは、ウェールズのカーディフで、
二人兄弟の末っ子として生を受ける。
叔父はフルハムやカーディフFCで活躍した選手だったように、
アスリートとして実に恵まれた血筋である。
まさに一流のサラブレッドだ。
そしてガレス少年は、幼い頃からその類まれな才能を、
もはや一般人の目にも明らかな程に魅せつける。
かけっこやボール投げではぶっちぎり中のぶっちぎりで、
その身体能力は反則的なものを持っていた。
そして9歳の頃には既にサウサンプトンのスカウトに声をかけられていた。
しかも学業も非常に優秀で、成績は常に上位を維持していたという。
そして順調に進学し、ウィッチチャーチ高校では、
教師の勧めによりホッケー、ラグビー、長距離走など様々なスポーツに親しんだ。
そしてどのスポーツでも、やはり彼の名は知られる程の活躍を残す。

この人は、どのスポーツを選んでいても間違いなくトップまで上り詰めていただろうな
そう思える天賦の才を持った選手というのは、
皆さんの中にも居るだろう。
クリスティアーノ・ロナウドであったり、
ダルビッシュ有であったり、
マイケル・ジョーダンであったり、タイガー・ウッズであったり、
ジョー・モンタナであったりショーン・ホワイトであったり・・・
そういった存在の一人が間違いなくこのガレス・ベイルだと筆者は思う。
フットボールという枠だけでなく、アスリートとして、
彼を最大限に愛するファンとして、
今、筆者は光栄にも、彼の記事を書かせて頂いている。

話は戻り、学生時代から執拗に(←失礼)ベイルを勧誘していたサウサンプトン。
彼ら(サウサンプトン)の努力と熱意も実り、
ベイルは2005年、プロ契約を交わす。まだ高校生での話である。
当時幾つかのスポーツを同時に進行していたベイルは、
サッカーにベクトルの重を置く。
するとたちまちにセンショーショナルな活躍を見せる。

クラブ陣は「凄い選手が加入した。世界よ見てくれ」と言わんばかりに自信満々に送り出した。
2006年4月17日のミルウォールFC戦に先発出場。
16歳275日でプロデビュー。
セオ・ウォルコットに次ぐクラブ史上2番目に若いデビューとなった。

2006年8月には対ダービー・カウンティ戦にてフリーキックでプロ入り後初となるゴールをあげた。
デビュー年からの目覚ましい活躍で、
同年の2006年にBBCウェールズのヤング・スポーツ・パーソナリティ・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
またプロとして最初のシーズンながら、
フットボールリーグ・ヤングプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

イングランド中に衝撃が走り、ガレス・ベイルの名は瞬く間に轟いた。
恐らく当時最も有名な高校生だっただろう。
一躍スターとなった彼だが、普段から至って大人しく、
誰とでもすぐに打ち解けてしまう人物的カリスマも持っていた。
彼にとって持て囃される事は小さい頃から「常」であり、
特別なものでも何でも無かったのだ。
決して天狗にならず、
練習に打ち込む姿はひたむきなサッカー少年そのままだった。

翌2007年、18歳になったばかりのベイルを争って、
史上空前の争奪戦が展開された。
プレミアリーグだけでなく、
海外の有力クラブはこれでもかという程に名乗りを上げ、
結果、高校生のベイルに多額の移籍金を提示して勝ち取ったのは、
スパーズの愛称で知られるロンドンの強豪、
トッテナム・ホットスパー(以下スパーズ)だった。
契約は4年だが、
首脳陣からは「生涯契約でもいいよ」と冗談で言われる程期待された。
その期待に応えるように、ベイルは移籍初年度から大活躍を見せる。
フラム戦でファーストゴールをあげ、
対アーセナルではフリーキックでゴールを奪い、
数字に表れない貢献度もチーム随一のものだった。
しかし順調に見えた2007年、師走に悲劇が待ち受けていた


対バーミンガム・シティ戦でファブリス・ムアンバにタックルを受け、
右足の靭帯に大怪我を負ってしまう。
ベイルは不意に長期戦線離脱を余儀なくされ。
結果シーズン後半のすべての試合を欠場したが、
2008年クラブは「能力に疑いの余地はない」と彼との契約を切ることはなかった。

懸命のリハビリの末、ベイルはプレミアに戻ってくる。
靭帯損傷した悪夢の2007年12月から、既に2年の月日が流れていた。
「もう選手生命はダメかもしれない」そんな言葉を日々振り払いながら、
血の滲むような日々を、ただひたむきに送って来た。
2009年には膝の大手術も行った。
そんな姿を心痛極まる想いで見守ってきたスパーズのハリー・レドナップ監督は、
ベイルの想いに応えるべく、彼に出場機会を徐々に与えていく。
脚の調子が戻らないベイルは本調子では無かった試合もあったが、
ベイルのプレー1つ1つにサポーターは誰に送るよりも大きな
温かい拍手を送った。
そして、どん底を味わったベイルにとって、忘れもしない日がやってくる。
2010年4月、アーセナル戦で復活の狼煙となるゴールをあげたのだ。
試合後の観客席には、「Welcome back BALE」の横断幕が掲げられた。
更に次節、チェルシーFC戦では1-1の場面で2-1となる決勝点をあげ、
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
どちらも強豪との大事な2戦で、見事な活躍をしたベイルは、
プレミアリーグの4月の月間最優秀選手に堂々選ばれた。
そしてクラブは、後半のベイルの活躍もあり、
このシーズンでクラブ史上初めてUEFAチャンピオンズリーグ出場権を得た。
フロントは「クラブの新しい歴史を作って欲しい」とすぐに4年契約を提示。
移籍の噂も流れたが、ベイルは契約延長にサインをした。

そして圧巻の活躍は続く。
2010年10月20日、UEFAチャンピオンズリーグの対インテル戦(サンシーロ)にて、
ハットトリックを達成。
さらに続く11月2日のホームでのインテル戦では2アシストを記録して勝利に貢献し、
マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。
インテルのディレクターとして帯同し、この試合を観戦していたルイス・フィーゴは、
ベイルの動きについて「本当にただただアメージングだった」と賞賛のコメントをした。
そして2011年4月17日、サミル・ナスリ、カルロス・テベスらを抑えて、
PFA年間最優秀選手賞を受賞した。
2011-2012年シーズン、
チームはリーグ4位に入りながらもUEFAチャンピオンズリーグの出場権を得られず、
ベイルの移籍も取り沙汰されたが、オフには2016年までの契約延長に合意した。
背番号も3から11になった。
より攻撃的に、貪欲にゴールを求める」ベイルの意志の顕れだった。
そして、今季彼はリーグ戦で32試合20ゴール4アシスト
ヨーロッパリーグでも8試合3ゴール4アシストと抜群の成績を残した。

どん底から不死鳥のように這い上がってきたベイルは、
今や誰もが認める真のワールドクラスとなった。
プレーの幅は広く、左サイドの全てのポジションに加え、
逆サイドの右SHやウイングでも高い次元で順応し、
近年ではトップ下も務め、
比肩する選手はルーニーくらいしかいないレベルのプレーを見せる。

彼の最大の特長は、こんな答えで申し訳ないが「全て」だ。
プレーはスピード違反で切符を切られるレベルで、
ガソリンは無尽蔵
パスは針の穴を通し、
クロスはゴルフだったらホールインワンだ。
シュートはキャノン砲で、
繰り出されるフェイントの数々はその全てが魔法だ。
フリーキックは世界最高の名手で、日本代表の本田圭佑のような、
無回転のブレ球も難なく蹴れる。
バナナシュートと呼ばれる曲がって落ちる魔球も会得していて、
その落差たるや凄まじく、
相手GKにとってはコースを予測するのが困難を極める。
そしてそのフォームも独特で、
以前はベッカムを真似ていたイングランドの子供たちも、
今はこぞってベイルのフォームを真似ている。大人気だ。

勿論守備能力も非の打ち所がない
抜群のフィジカルを持つベイルは1:1で抜くのはほぼ不可能だ。
一瞬ドリブルで交わせても、
驚異的な筋力を持つベイルはすぐさま追いついて、
さあもう一度だ」と果たし状を差し出してくるのだ。
ポジショニングも、彼だけはワールドクラスの選手の特徴的なそれを取る。
SBで先発しても、常に攻撃的な位置に陣取る。
昔レアルで活躍したロベルト・カルロスをイメージして頂ければ分かりやすいだろう。
プレーは全てダイナミズムを極め、
観客席から眺めても、一人だけ次元が違うのがよく分かる。
躍動」という熟語が、そのままピッチ上に具現化したような選手なのだ。


彼は間違いなく、サッカー史に名を残す選手だ。
数十年、数百年後まで、映像で残る限りかならず紹介される選手だ。
今回の、怪我からの復帰のエピソードでさえ、
これから耳にタコが出来る位語り継がれる。
そして我々は語り継いでいく事だろう。
今はただ、
この伝説の選手の活躍をリアルタイムで観られる幸せに、目一杯浸りたい
そしてどうか、この幸せな日々を一日でも長く続けられるよう、
ベイルの活躍と健勝を祈りたい。
ベイル2.png

■ガレス・ベイル
スピード      |★★★★★★★★★★ 10
持久力      |★★★★★★★★★★ 10
フィジカル   |★★★★★★★★★☆ 9
得点力     |★★★★★★★★★★ 10
突破力     |★★★★★★★★★★ 10
守備力     |★★★★★★★★★☆ 9
創造性    |★★★★★★★★★★ 10
メンタル    |★★★★★★★★★★ 10
※ポテンシャル |★★★★★★★★★★ 10
伸びしろ     |★★★★★★★☆☆☆ 7

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コメント 1

makoto

この動画の衝撃!
驚きすぎてしまいました。
当ブログに方にも動画を借用させていただきましたが、FootballLoversさんのサイト見てという話を冒頭に書かせていただきましたので、お許しいただければと思います。
by makoto (2013-05-16 01:29) 

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