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クリスティアン・エリクセン ~デンマークの稲妻~

第十六回
クリスティアン・エリクセン
1992/2/14 デンマーク(代表キャップ26試合・2得点 注:2011/6のもの)
176cm 65kg
AFCアヤックス所属
デンマーク・ヤングプレーヤーオブザイヤー (2008)
エリクセン.png

第16回紹介するのはデンマークのエースであり、
オランダのエールディビジの王者アヤックスのキープレイヤーであるエリクセンだ。

エリクセンはデンマークのミッデルファート市で生まれ、
3歳になる前からサッカーを始める。

↑エリクセンが生まれ育った街を紹介する動画。
 どこか懐かしさの漂う、情緒に富んだ良い街だ。

そして約20年、人生のほとんどをサッカーに捧げている。
小学生の頃にデンマークのオーデンセBKというクラブのユースチームに入団し、
2008年までそこでプレーする。
早熟な選手で、その才能は10代に入ってすぐ突出したものを見せる。
類まれなボールコントロールテクニックで、
同世代の選手達をごぼう抜きにし、「神童」と呼ばれる。
デンマークの年代別代表のU-17には飛び級で参戦する事も多く、
18の誕生日を迎えるまでに既に27試合も代表のユニフォームを通した。
そして2008年には、デンマークのU-17ヤングプレイヤーオブザイヤーに選ばれる。

「凄い若手がいる」と欧州のビッグクラブの間でも話題になり、
10億円近くの移籍金を持ちかけてチェルシーFCACミランなどからコンタクトがあったが、
最終的にはオランダのアヤックス・アムステルダムに移籍した。
オランダはトータルフットボールと称される通り、
とにかく「超攻撃的」なサッカーを信条としており、
アヤックスというクラブもまさにその典型だった。
5点取られても6点取れば良い
守備の苦手なエリクセンにとってはまさに最適の居場所である。
アヤックスを選んだ理由に、
一つは「自分に成長の場として合っていると判断した」と自身が話しているが、
実に素晴らしい判断であったと言える。
もし仮にチェルシーやACミランにいきなり挑戦していたならば、
選手層の厚さに阻まれて、
この有望な10代の選手の未来を閉ざし兼ねなかった。

エリクセンの言葉通り、アヤックス側もエリクセンに出場機会を与えるため、
ユースチームからしっかりと育成する方針をとった。
アヤックスというクラブは、
バルセロナのサテライトクラブというのも伊達ではなく、
欧州だけではなくアフリカや南米、
アジア等からも優秀な若手が集まり、
そこからワールドクラスの選手を毎年多数輩出することで有名だ。
その育成環境の充実度たるや、
名だたる有名クラブですら凌ぐ素晴らしいレベルにあるのは言うまでもない。
ファン・デル・ファールトスナイデルもこのクラブのアカデミー出身者だ。
早熟で薄髪でファンタスティックなプレーヤー、実に共通点の多い選手達だ。

そこでエリクセンは同僚達と切磋琢磨し、
サッカー選手としての基礎を再構築し自身を大きくレベルアップさせた。
そして2010年1月17日、晴れてトップチームデビューを飾る。
その翌月、デンマークのA代表にも初招集され、
いよいよエリクセンの名は知れ渡るようになる。
次ぐ3月のオーストラリア戦で代表初出場。
そして、来たる2010、FIFAワールドカップでは
グループリーグ第1戦のオランダ戦、
そして第3戦の日本戦で途中出場して、
同大会の最年少出場選手となった。

そしてアヤックスでは次第にレギュラーも増え、
今ではクラブで最も輝きを放つ選手となった。
試合中最もボールを触り、幾多ものチャンスを演出し、
アヤックスサポーターの心を鷲掴みにした。
今シーズンも、33試合で10ゴール13アシストと上々の成績を残し、
クラブをリーグ優勝に導いている。
(今年のエールディビジは優勝争いが最後まで白熱してとても面白かった!)
実に、エリクセンが加入してからアヤックスは3連覇を達成している。
まさに優勝請負人だ。
今年はCLでも活躍(6試合で1ゴール4アシスト)し、
いよいよ世界的なブレイクの匂いが濃くなってきた。


今夏では移籍市場の目玉として、
ゲッツェの後釜としてボルシア・ドルトムントが、
そしてそのずっと前から交渉を続けているリヴァプールFCが獲得の最右翼とされる。
どちらも非常に攻撃のタレントが揃っており、
アシスト能力も非凡なエリクセンにとっては、
またも願ってもないクラブが名乗りでてくれている。
どちらのクラブも、自分達の特長と選手を見る目が確かな確固たる証拠だろう。

さて、エリクセンという選手個人に目を向けよう。
最大のセールスポイントは、その類まれな攻撃センスだ。
特にアヤックスで培ったパスアンドゴーのプレーの繰り返しで、
味方と連携しながら次から次へと敵陣を切り裂いていく姿は、
まるで稲光だ。
そして、敵陣深くまで切り込むと、
ここしかないというポイントでラストパスを出す。
後は味方がワンタッチで流しこむだけだ。
またセットプレーの精度も非凡で、
特にコーナーキックでのチャンス演出も彼の魅力の一つだ。

攻撃は非常に素晴らしいものを持っている彼だが、
守備に関しては平均的か、それよりやや劣る印象を受ける。
前述のとおりオランダでは、
攻撃の選手がそれ程守備をしなくても、
本来の仕事さえしっかりしてればそれ程咎められる事はない。
本人がフィジカル的に恵まれている方でもない。
致し方がないが、弱点といえば弱点である。
今後、球際で当たりが激しいリーグに身を置く場合は、
これが致命的になり得る為、
本人が移籍する環境には注意が必要だ。
そしてもう一つ、エリクセンという選手の特徴といえば
ムラッ気」だ。
勢いがある時は本当に手の付けられない選手になるが、
不調時はミスも目立ち、 軽いプレーに終始し、 ときには試合から完全に消えてしまう事もある。
若さ故にいろいろと試行錯誤している段階なので、
そこを魅力の一つと捉えて彼の出る試合を見るのも一興だろう。

■クリスティアン・エリクセン
スピード      |★★★★★★★★☆☆ 8
持久力      |★★★★★★★☆☆☆ 7
フィジカル   |★★★★★★☆☆☆☆ 6
得点力     |★★★★★★★★☆☆ 8
突破力     |★★★★★★★★★☆ 9
守備力     |★★★★☆☆☆☆☆☆ 4
創造性    |★★★★★★★★★☆ 9
メンタル    |★★★★★★☆☆☆☆ 6
※ポテンシャル |★★★★★★★★☆☆ 8
伸びしろ     |★★★★★★★★★☆ 9

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